熊本地震復興支援 第二次派遣職員が帰郡
玉川ホーム山川崇徳介護員、あたみホーム小池靖介護員が任務を無事終了
災害被災地支援のため、太田福祉記念会が厚生労働省からの派遣要請に応えて熊本県に派遣した、玉川ホーム山川崇徳介護員とあたみホーム小池靖介護員が、無事任務を終了し、太田宏理事長らに帰園報告を行いました。
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8/22・被災地の現状を報告する山川介護員(左) |
9/5・被災地の現状を報告する小池介護員(左) |
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太田理事長と握手を交わす小池介護員 |
【山川崇徳介護員談話・要約(派遣期間8/12〜8/15)】
私が派遣された施設は特に被害の大きかった益城町にあり、施設周辺にも倒壊したままの民家が目立ちました。派遣先で担当した業務は、施設内に設置された避難所におられる方々への支援で、地元の言葉を理解することに少し苦労はしましたが、皆さんの表情は明るく、前向きに生活されていることを感じました。
地震被害によって退職した施設職員の穴を埋めるように、残った職員たちが元気に利用者の方々をケアしていたことが印象に残りました。また、他県から派遣されてきた職員と知り合い、情報交換ができたことは、今後私の人生のどこかでプラスになると思っています。短い派遣期間でしたが、この経験を今後の業務に生かしてまいります。
【小池靖介護員談話・要約(派遣期間8/8〜8/31)】
派遣先施設の介護方法を覚え、実際に役立つ介護サービスを行うには、長期間の派遣で良かったと思いました。最初は不安でしたが、すぐにとけ込むことができました。介護方法は、あたみホームと若干の違いはありましたが、すぐに対応することができました。被害にあい退職した職員も多く、ぎりぎりの職員で必要な介護サービスを上手に行っていました。たとえば、朝食の提供時間を遅くしたり、夕食を早目たりなどの工夫をしていました。
また、休日には施設周辺に点在する倒壊したままの民家や、土砂崩れによって2本に分かれてしまった川などを案内してもらいましたが、施設から僅かな距離で被害状況が大きく変ってしまう直下型地震の怖さを目のあたりにしました。東日本大震災の状況とは全く違うものの、被災地域が1日も早く復興するよう願い、9月1日に24日間の任務を終え戻ってまいりました。熊本県民のあたたかさを忘れず、この経験を生かしあたみホーム利用者の皆さんへ心のこもった介護を提供していきたいと思います。
太田福祉記念会の熊本地震復興支援は、今回の職員派遣で一旦終了いたします。
被災地域の復興、復旧を、心よりお祈りいたします。
【太田福祉記念会の復興支援】
1.職員派遣
(1)北島裕太郎介護員
7月13日〜22日までの10日間、上益城郡御船町の養護老人ホームへ
(2)山川崇徳介護員
8月12日〜15日までの3日間、上益城郡益城町の特別養護老人ホームへ
(3)小池靖介護員
8月8日〜31日までの24日間、阿蘇郡南阿蘇村の特別養護老人ホームへ
2.義援金 (1)太田福祉記念会
(2)太田福祉記念会職員一同
【太田福祉記念会の熊本地震支援体制】
1.4月14日に発生した巨大地震の翌日、職員災害派遣計画を策定・公表したところ、即4名の男性介護職員が名乗りを挙げ、厚生労働省に登録を行いました。
2.職員派遣計画では、災害救助法の適用や身体の安全確保といった基本的制度を定め、また、玉川・あたみ両ホームへの要支援者の受入れ体制も整えるなど準備しました。
3.派遣時に着用する専用ユニホームを新しく定め、支給しました。