地道な業務改善が大輪の花に
太田福祉記念会玉川ホーム。令和6年2月、
89歳の女性利用者様が経管栄養チューブ施行に。更に、危険なチューブ抜去を回避するため手にはミトンが。
身体拘束状態を何とかできれば苦痛が軽減され、皮膚病の予防や寝たきりの予防にも効果があるはずと、ミトン外しの取り組みを始めたのが押山智美介護員。脇の下に枕を挟むなどミトンを外した時間を少しずつ延長。リスク委員会の介護員や看護師、生活相談員などとも情報交換、見守りの輪が広がっていきました。令和7年1月、ついに終日ミトン無しの生活が実現。この取組は、押山介護員が受講を命じられた令和6年8月から半年間の中核職員研修(講師・阿部信行先生)のカリキュラム「プチ業務改善」でも自分のテーマとして取り上げ、研究を続けていました。
さらに朗報が届きます。3月、福島県女性施設長の会(会長 桜井茂子さん)主催の研究発表会でこの取組を発表、最優秀賞を贈られました。押山介護員は破顔一笑「最優秀賞だなんて!これを機に更に業務改善に取組みます」。この会の事務局を務め中核職員研修の講師でもある阿部信行先生も「利用者様の立場に立ち、より良い介護を目指して努力する職員が育っているのは立派」とお褒めの言葉をいただきました。上司の玉川ホーム菅野多美子園長は「職員の研究成果が外部から認められた。こうした環境をさらに広げて成果を利用者様に届けたい」と我が事のように喜びました。
最優秀賞のトロフィーを受け取る押山介護員 中核職員研修で「プチ業務改善」を発表する押山介護員